イブのたわごと

ストレスを手放して生きるための練習帳

イライラをうまく静めるための方法【感情は排泄物である】

夫から「君を怒らせることほど簡単なものはない」と言われるイブです。

はい、わたしは心のせまい未熟な人間です。(堂々と言うな)

そんなわたしが日々課題にしている、イライラとの付き合い方が本日のテーマです。

イライラはいつも「想定外」が発端

イライラが発生するシチュエーションというのは様々です。

例えば家庭。我が家の場合、わたしがなまじ記憶力がよく、夫が忘れっぽいというのが原因で「あんとき言ったのにまた忘れてるやん!」とおこりんぼスイッチオンになったりします。(記憶力が良いというのは、こと人間関係においては良し悪しですねー)

そして会社。せっかちな関西人であるわたしは、仕事が遅い人がどうも許せなくって。「間に合わないなら事前に連絡ちょーだいよ」「あれだけ念押ししたのに」と内心不満を募らせることがよくあります。

家庭でも会社でもシチュエーションはどうあれ、想定外のことが起こって、「思ってたんとちがーう」ってなると、それが許せなくてイライラしてしまうわけです。

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でも別にいいかなと思ってたんです、イライラすることが多くても。実害がなかったので。夫とは時々喧嘩になってもサクッと終わることがほとんどだし、職場ではまわりに怒りをぶつけて衝突することはないし、別にいいかなと。夫曰く「うまい具合にネコ被ってて社会人の鑑だよね」・・・うん、褒めてないな!(笑)

イライラと向き合おうと思ったきっかけ

ですが育児をはじめて状況が一変しました。

と言うのも、育児は「想定外」の連続、言葉の通じない宇宙人相手にしているので、下手すると1日中イライラしているという状況になりかねないんです。

「なんで口からお水をマーライオンしてTシャツびしょびしょにするん?」

「なんでベッドに入って30分たつのに楽しそうに歌ってるん?」

「なんで電車のドアが開くたびに絶叫して降りたがるのん?」

「なんで・・・・・・」 

常に理解不能。頭の上には四六時中「???」だらけ。でも、目の前の1歳児は、ただやりたいことをやっているだけ。想定外の行動のオンパレードなので、「いちいちイライラするなんてあほらしい。シワ増えるし。いいことないやん!」という境地に至ったわけです。

 

あとはもう一つ。子供は小さい頃に周囲から受けた感情が、人格のベースになりやすいという話を聞いたのもきっかけでありました。つまり笑いが多い家庭で育てば笑いがベースの人間になりやすくなるということ。その話を聞いて、文字通り「笑顔あふれる家庭」にして、子供には笑い溢れる人間になってほしいなと。必要以上にイライラした顔を子供には見せたくないなぁと思ったわけです。

しかし根がおこりんぼ属性のわたし。気合だけでイライラをなくすにはスキルが足りなさすぎるので、アンガーマネジメントやアドラーをはじめ、心理系のお勉強をちょこちょこしながら、イライラとの付き合い方を日々模索しております。

その中で、おこりんぼ番長なわたしでも取り入れてやすい3つの方法を紹介します。ちなみに、おもに育児の観点から書いてますが、職場だったり夫婦関係だったり、相手が子供じゃなくとも使える汎用的な内容だと思うので、適宜置き換えてみてください。

 イライラをしずめる3つの自問自答

①感情は「排泄物」だと心得る

怒りなどの感情をコントロールするのは無駄である。

感情は「排泄物」なのだ。「排泄物」を操作しても何も変わらないだろう。

ー アルフレッドアドラー

個人的に、アドラー心理学は刺さる時と刺さらない時と色々なんですが、この言葉は結構好きで。アドラーは、怒りはライフスタイル(いわゆる性格)による排泄物でしかないから、それを変えようとしても意味がないと言っています。ライフスタイルとは物事の捉え方、いわば自分がかけている色眼鏡のようなもの。人間はみんな自分なりの色眼鏡を通して物事をみていて、その結果として出てくるのが感情だから、変えるなら色眼鏡の方じゃなきゃ意味ないよ、ということですね。

 例えば電車でギャン泣きしている子供がいたとして。わたしの心の中はこんな感じ。

 ▷昔のわたし・・・イライラする

  「親がなんとかできないのかなぁ」

 ▷現在のわたし・・・イライラしない

  「何やっても泣きやまない時あるよね」

なぜイライラしなくなったかって、育児という経験を通じて、自分のかけてる色眼鏡が変わったから、同じ場面に遭遇してもアウトプットとして出てきた感情に違いが出たんですね。イライラをコントロールしたわけではありません。ただわたしの物事の捉え方が変わっただけです。

と、少し真面目に?分析してみましたが、早い話、イライラした時に「おー、排泄物でてるでてる」と客観視するだけで、なんか冷静になれます。排泄物やし、突き詰めても意味ないやんって思えてくるんでおすすめです。

②「べき」の押し付けじゃないか自問する

わたしたちは「〜すべき」「〜あるべき」といったたくさんの「べき」を持っていて、その「べき」が侵害されるときにイライラに繋がるそうです。

その「べき」はあくまで自分の価値観であって、価値観は人それぞれ違って当然。ほんとはその価値観がいつも正しいとは限らないのに、正しいと思い込んでいて相手が違うと責めたくなっちゃうわけですね。

 で、最近気付いたんですが、特に育児の場面では、「べき」が多発するわけです。

「お行儀よく食べるべき」「早く寝るべき」「電車では静かにすべき」

大人が勝手に持っている「こうあるべき」という理想像どおりに振舞って欲しいのに、うまくいかないから怒りたくなるんですね。でもその「べき」を、宇宙人同然の1歳が知るわけがないなと。彼らは「べき」なんてなくて、たった今やりたいことをひたすら実践しているだけなんですから。

なので、イラっとしたときは、これって自分の「べき」論を押し付けているんじゃないかと、立ち止まって考えるようになりました。そうすると、必要以上にマイルールを作っているせいで、自らイライラのもとを作っているなと気づきました

そういえば、夫と付き合ってる当初から「イブってマイルール多いよね」と言われることがあったな・・・それにしても、おそるべし夫の着眼点。マイルールが多い、すなわち「べき」をたくさん持っているということで、その分イライラに繋がりやすいので、自分の「べき」を客観視して、減らすように努力しています。

③気をそらすための呪文を唱える

怒りの感情というのは、6秒間がピークで、その6秒間をやり過ごしさえすれば、イライラがおさまってくるんだそうですそこで、なんでもいいので、イライラを逃すための呪文を改めて用意しておきます。

わたしの場合、「ウヒアハ、ウヒアハ、ウヒアハ・・・」と、6秒間ウヒアハ唱えるとようにしてます。ちなみにウヒアハというのは、11ぴきのねこという絵本にでてくる、息子もわたしも大好きな怪物のキャラ。ウヒアハ言ってると、何だかバカバカしくなって、勝手にピークが去っていきます。

呪文がしっくりこない人は、とりあえずその場を立ち去って6秒間を逃すというのも有効です。わたしもつい怒りが爆発しそうになった時には、サーっと寝室に走ってベッドにダイブします。息子があとを追いかけてベッドに登ってくる頃には、6秒のピークが過ぎているので、イライラをさらっと忘れて普通に接することができたりします。

コツはイライラを封印しようとしないこと

こんな感じでおこりんぼなりに、悪戦苦闘しているわけですが、ひとつ気をつけていることがあります。それは、イライラを無理に押さえ込もうとしたり我慢したりしないことです。育児関連の本を読んでいると、「子供にはいかなる時も感情的に怒るべきではない」「何歳でも諭すように淡々と伝えるべきだ」的なアドバイスがあって、一理あるなと思うのですが・・・正直無理です!育児は365日年中無休。宇宙人相手に、何があっても感情的にならずに淡々と諭せる人、そんなのもはや聖人です。だから、イライラを封印しようとするのではなくて、うまく逃していこうぜというスタイルでやっていくのが重要かなと思ってます。

おわりに:イライラするわよ、にんげんだもの

 イライラしたっていいんです。ていうかイライラしない人なんていません!

だから無理して封印しようとせずに、うまいこと付き合いましょう。

イライラの正体はただの「排泄物」なんだから。

 

そんな、本日のたわごとでした。